#2でコミケに始発で行ける駅の特定ができたので,今回はその中で賃料相場の安いエリアを探します。
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23区の賃料相場
まず東京23区の一人暮らし物件の賃料相場を見てみます。対象はワンルームと1Kの物件です。
Pythonを使って,#1で出力した賃貸データcsvから箱ひげ図を作りました。Pythonを使うと箱ひげ図の作成が驚くほど簡単でした。港区千代田区中央区が高く,足立区葛飾区あたりが安いという予想通りの結果になりました。港区に家賃120万円くらいの外れ値があるので見てみます。住宅じゃなさそう…テナントをワンルームとして掲載しているようです。
葛飾区にもひとつだけぶっ飛んだ外れ値があるので見てみます。柴又にある普通の1Kのように見えて家賃102万円!これはどうかんがえてもおかしいですね。おそらく誤植です。102万円の家賃に対して管理費5000円がアンバランスです。
外れ値が大きくて見づらいので拡大します。中央値順(オレンジライン)に並べ替えています。都心で一人暮らしするには最低でも家賃6万円は見ておかないといけないということがわかります。また,物件数は新宿区がぶっちぎりで多いですね。「新宿区市」というものが混ざっていますが,これは新宿区市ヶ谷の住所が処理の中で「市」で区切られてしまった弊害です。今回は目をつぶってほしい。
比較のために名古屋市の相場を見てみます。三大都市圏の一角とはいえ,東京に比べるとだいぶ安いです。
では最も賃料相場が高い東京都港区をさらに細かく字ごとに見ていきます。北青山がぶっちぎりで高い。次いで元赤坂が高いですが,そもそも元赤坂って住めるんですね。元赤坂は赤坂御用地のはず…港区民の肩書が欲しい人は三田で家を探しましょう。
このようにいろんな単位で賃料相場を見ることができるようになりました。
コミケに始発で行ける駅で最も安いエリアはどこか
東京23区に加え,西東京市(保谷駅),千葉県内京葉線沿線,京浜東北線埼玉神奈川県沿線の賃貸データをマージしてひとつの賃貸データファイルにします。約100,000件の物件データをもつファイル(約35MB)になりました。その100,000件の物件データから,最寄り駅が国際展示場駅に5:43までに到着できる駅に絞ります。ここでいう最寄り駅は,物件情報に3つ書いてある最寄り駅の1番目の駅を指します。この絞り込みもPythonを使ってやりました。ではまず賃料相場が高い駅TOP20西武新宿駅がトップですがそもそも物件数がないので参考になりません。そこそこ物件数があるところだとトップは御成門,浜松町のエリアでした。要は港区です。
次に賃料相場が安い駅40検見川浜,南船橋,蘇我と京葉線の駅がTOP3を占めました。物件数がそこそこあるところで見ると,蘇我,保谷,葛西臨海公園,蕨がどうも安そう。蘇我,保谷は当初の予想通りでしたが,葛西臨海公園は意外でした。さすが江戸川区。
でも最低でも家賃は5万円見ておかないといけなさそうです。保谷ですでに中央値が5万円を上回っています。ちなみに山手線内の駅で最も安いのは西日暮里駅でした。