saddleの記録

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自転車に乗ってどこかに行った記録を残します

2万円ロードバイク 21technology 700Cについて

近年の自転車ブームによって,Amazonで非常に安い価格でロードバイクを購入することができるようになりました。こういうロードバイクの存在自体は知っていたのですが,今回Amazonで2万円で販売されているロードバイクを持っている友人と走る機会ができたので,スポーツ自転車を9年乗っている人間が見た,触った所感を残します。

 

 

21technologyとは

初めて聞いたメーカーだったので調べてみました。

www.21technology.co.jp

ちゃんとしたHPがあって本社工場も福岡市で,その辺の信頼はありそうです。おそらく中華の謎のメーカー含めても最も安い価格で自転車を作って売っている会社のようです。クロスバイクロードバイクMTBも2万円を切っています。普通こんな価格でスポーツ自転車を売って利益が出せるわけがないので,なにか画期的な設計製造販売プロセスがありそうです。

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とにかく安心をアピール

21technology 700Cモデル実車

見た目のスッキリ感に反して,とにかくめちゃくちゃ重いです。一体どこにこんな重さが詰まっているのかと思ったがおそらくホイールです。おそらくGIANTのEscapeのほうが軽かった気がします。

変速は2x7の14速で,ステムの脇にレバーがある珍しいタイプでした。ディレイラーSHIMANOのTourneyで,ママチャリによく使われているやつでした。ギア比は見るの忘れました。フロントディレイラーは2速でもディレイラー位置を4段階に調整できるものが多いですが,これは2段階です。リアが7速だから不要ということでしょう。

タイヤは28Cでスポークは36本あり,かなりハードな使い方をしても大丈夫そうです。デフォルトで入っているチューブのバルブは仏式のようです。

ブレーキはキャリパータイプで,やはり安いなりに効きはあまりよくないです。補助ブレーキがついていますが,こっちは高速走行時はほぼ使えないでしょう。テクトロのカンチブレーキを思い出しました。

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左の黄色が21technology

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変速レバーがステムの脇にある

フロントはH/L表記

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ブレーキのメーカーは不明

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ヒルクライム走行中

あとは泥除け用のダボ穴が充実していますが,シートステーに穴はないのでキャリアはつけるのは一工夫必要です。面白かったのが,リアの反射板をつける用の台座があったことです(上の写真のかかとの後ろにあるやつ)。ここにはお金をかけてフレーム成型するのかと思いました。サドルは非常に柔らかくお尻にやさしい作りになっており,乗っている本人もお尻の痛みは感じていないようでした。

輪行はできるのか

結論から言うと,かなり大変です。通販で買ったときに前輪は外されて送られて来るらしいので,前輪のシャフトはクイックリリースタイプなのですが,後輪がスタンドと一緒に完全に15mmナットで固定されています。今回これを外すのがめちゃくちゃ大変でした。(自分がやったわけではなく,LINEで遠隔指示した)

しばらく屋外に放置すると錆びて固着してなかなか外れません。2時間近く格闘してダメでした。結局自転車屋に持ち込んで外してもらうことになりました。15mmというのが非常にマイナーな規格らしく,ソケットがその辺では手に入らないというのがまた厄介でした。

このように,外すことは全く想定されておらず,特に初心者にはかなり難しいのではないかと思います。クイックリリース化するにしても,シャフトごと交換になるので,特殊な工具が必要になるほか,玉当たり調整などかなりシビアな作業になるので,自転車屋に投げることになると思います。

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スタンド一緒にナットでガッチリ固定

規格はロードバイクなので,130mmエンド金具が使えて,オーストリッチの縦型輪行袋にもちゃんと収まりました。しかし,このナットが外れて輪行状態にできたとしても,輪行解除も大変でした。フレームの後輪軸を受ける穴の位置の精度が非常に悪く,フレームを手で歪めながらはめることになりました。こんなことは今までどんなスポーツ自転車でもなかったのでビックリです。

このように前後輪を外す輪行はまず想定されていません。前輪だけ外すタイプの輪行袋を使うしかないようです。(鉄道各社のルールによっては前輪だけ外すタイプの輪行袋では輪行できない可能性があります)

どんな人に薦められるか

安い,丈夫,重い,輪行が難しいといった特徴から考えると,主に通勤通学で楽に走りたいという人向けだと思います。トラブルが起きた時に柔軟に対応できるようにするというよりは,トラブルを起こさないという思想で設計製造されているように思えます。

今回この自転車の持ち主の友人はこれで箱根を登ったのですが,本人が普段からかなり運動,トレーニングしているからなしえたことだと思います。運動不足の人がこれに乗って箱根を登ろうと思ったら地獄を見ると思います。自分はやりたくないですね。

新しくロードバイクを買って,まじめに運動しようと思っている人はこれを買うべきではありません。5-10万円出してGIANTやBianchiから入ったほうがあとあと後悔しないと思います。逆に通勤通学がママチャリで辛いという人には,超格安でロードバイクが手に入ってスイスイ進むので適したロードバイクだと思います。