saddleの記録

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自転車に乗ってどこかに行った記録やその他いろんな記録を残します

【自転車で冬の青函】2015/2/28-3/1 函館散策・北斗星輪行

大間からフェリーに乗って90分,15:40函館港に到着しました.冬の北海道ということですこし身構えていましたが,函館だと雪も全然なくて暖かかったです,グローブしないと手は寒くて痛いですが.

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▲函館港.ほとんど雪がない

まず北海道上陸して向かったのは五稜郭駅です.実は直後の2015年3月のダイヤ改正で廃止となってしまう北斗星に乗りたくて,空席を調べてもらいに行きました.人気の寝台列車な上、廃止直前ということもあり、いつも満席なのでほぼダメ元で行きました.

これはかつてのバイト先の先輩に教えてもらったのですが,こういった人気の寝台列車や観光列車は,あらかじめ旅行会社が一定数席を押さえておくそうです.しかし,旅行会社がその席を売り切ることができないと,直前に払い戻しを行ってキャンセルが発生し,空席が出ることがあるそうです.いわゆる「10時打ち」でダメでもチャンスはあるのです.

実際その話を聞いて覚えていたので駅で確認してもらったところ,開放B寝台が1席空席がありました.駅員さんも事情をわかっていたのか,こちらが購入すると言う前に発券していました.学割を使ってだいたい24,000円くらいです.運が良かったの一言に尽きます.あと五稜郭駅の駅員さんすごく優しかったです.

函館駅21:49発までまだ時間があるので函館散策することにしました.まず銭湯.弥生湯というところです.普通の古き良き銭湯でした.お湯がけっこう熱くて全然入ってられなかったです.

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▲弥生湯.駐輪場はありません.

それから赤レンガ倉庫に行きました.夜景がきれいで夏に来るとカップルであふれかえっているのですが、シーズンじゃないこともあって全然いませんでした.

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▲赤レンガ倉庫.閑散としています.

それからラッキーピエロハンバーガーです.チャイニーズチキンバーガーのセットとラッキーチーズバーガー?を食べました.ボリュームがあるのでこれだけで満腹です.ハンバーガーも美味しいですが,個人的にはポテトがおすすめです.すごく美味しいので函館に寄ったらぜひ食べてみてください.

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▲ポテトがとてもおいしい

21時ごろ函館駅に戻り,駅前で輪行状態にして,いざ駅に入るとこのような表示が出ていました.

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167分遅れ,3時間弱の遅れで運行しているそうです.乗る予定の列車が大幅に遅れるのは初めての経験です.どうやら前日の強風の影響で下り列車の到着が遅れそれを引きずっているらしいとのことでした.しかし3時間も駅で待っているわけにもいきません.ラッキーピエロは深夜まで営業していますが,そのほかの施設は全部閉まっています.結局,函館市電に乗って函館山の麓の周辺を散歩することにしました.もう全然街には人がいないくて、観光地とは思えないほど静まり返っていました.

函館駅に戻っていよいよ北斗星に乗ります.0:25に北斗星函館駅に到着しました.

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北斗星に乗るのは10年ぶりです.遅れているのでさっさと機関車の付け替え作業を済ませてすぐに出発しました.寝台は開放のB寝台で,簡単に言えば相部屋,ドミトリーです.自分は上の段でした.

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▲下段は切符は売れているのになぜか不在でした

自転車は車掌さんと相談してドア付近の手すりに固定しました.長時間自転車から離れたところにいるので,振動等で倒れないようにしなければなりません.輪行袋袋を使って手すりにしっかり固定しました.これは昨年のサンライズ瀬戸輪行でも同じでした.この手の列車で輪行する際は,車掌さんに一言相談するのがいいと思います.

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▲自転車固定の様子

青函トンネルを抜けて本州に戻ってくると,だいぶ雪がありました.この季節は西風なので,やはり下北半島よりも津軽半島の方が雪は多いようです.時間も遅かったので青森に入ってすぐ寝ました.

翌朝7時ごろ車掌のアナウンスで目覚めました.まだ岩手県の一ノ関付近だそうです.基本は普通列車の少ない時間に通過する区間を,もう多く走っている時間に通過することになるので,前後を走る普通列車の間を縫って走らなければならず,遅れは段々と増大していきました.雨にもかかわらず沿線にはカメラを構えた人たちがたくさんいました.

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▲ホクトセイスゴクカタイアイス

なお,自分の寝台は列車の一番うしろだったので,車内販売が一番最後で食べ物類が何も残っておらず,朝飯用にセイコーマートで買った菓子パン2つで上野までしのぐことになりました.

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▲二本松付近

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▲大宮駅.後ろの時計と比較してください.

結局3時間50分遅れで終点上野に到着しました.時刻は14時でお昼を回っていました.まあ時間はあったし別に気にしていません.むしろ廃止直前に乗れた上に大幅遅れという貴重な経験ができたんじゃないでしょうか.

寝台列車輪行,自転車ツーリストには輪行と宿泊が同時にできるかなり優良な手段だと思います.ムーンライトみたいな夜行快速と違ってかなり快適に過ごせてしっかり休息もできます.さらに,到着後朝からしっかり走れるのも大きなメリットでしょう.しかし,北斗星をはじめとする夜行列車はもうほとんど残っていないので活用の幅は狭いです.サンライズ(東京~高松・出雲市)は比較的安価で利用しやすいと思うので,一度検討してみてはいかがでしょうか.

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冬の青函ツーリングは以上で完結です.

【自転車で冬の青函】2015/2/27-28 下北半島ツーリング

もう3年も前の話になってしまいますが,冬に自転車で青森県下北半島に行きました.単純に冬の東北は美しいイメージがあって,下北半島は最北の果てということで,大間崎を目指すことにしました.

自転車と装備はこんな感じです.

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apiduraのサドルバッグのCompact11Lとdeuterの30Lのバックパックの計41Lです。サドルバッグの外側に輪行袋がつくのがすごく助かりました.タイヤはPanaracerのCrossBlasterを使用しました.

2/24にまず名古屋から太平洋フェリーで仙台へ向かいます.夏のフェリーターミナルは旅行客で混雑していますが,冬の時期は非常に閑散としていて静かでした.自転車オートバイの積み込みも自分ともうひとりだけでした.フェリーも非常にすいていて、2等船室丸々空室、なんてところもあるくらいです。あと冬なのでフェリーの展望デッキがすごく寒いです.早割を使ってB寝台利用で5,000円程度でした.

翌日仙台に到着後,東北大学サイクリング部の部室に泊めていただきました.いつもありがとうございます.

仙台に2泊し,2/27朝に青森へ向かいます.新幹線と青い森鉄道を乗り継いで野辺地駅まで輪行しました.

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野辺地駅には北海道方面という表記がありましたが,この駅から北海道へ直通する列車はもうありません.

野辺地からむつ市に向けてR279を北上しました.ひたすら単調な道が続きます.陸奥湾の海沿いを走っているのですが、防風林と防風パネルで海は全然見えません.普段なら邪魔だと思いますが,この日は西風がすごく強く,この防風林と防風パネルがありがたかったです.海どころではありません.

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▲R279 気温が1℃くらいあってやや雨っぽい雪が降った

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大湊線の線路が国道と並走します.こちらも乗ったら気持ちいいローカル線なのでしょう

この日の夜はむつ市の赤川駅近くのB&B Muuというゲストハウスに泊まりました.シーズンじゃないこともあってこの日の宿泊客は自分ひとりでした.

翌28日

大間崎に向けてひたすら走る日.天気も最高で絶好のサイクリング日和でした(ただし向かい風).朝8時ごろの気温は1℃程度でそんなに寒くありません.フェリーが14時10分出港なので時間制限付きですが,50kmなので割と余裕ありました.

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▲冬の恐山

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▲積雪はほとんどありません

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▲対岸の北海道までくっきり見えました

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▲実現するのだろうか

12:30頃ついに大間崎に到着.終始最高の天気でした.大間崎周辺にはある程度町なのですが,全然人がいなくて静かでした.海の音とカモメの声だけが聞こえるような静かな町で,すごく魅力的でした.オフシーズンに行くことで本来の町の姿を感じることができます.

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▲北海道と大間崎灯台

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▲まぐろ丼(3,000円).大トロは売り切れでした.

この冬の時期の大間もすごく良いと思いました.特に冠雪した山々と津軽海峡越しの北海道.年によって変動はありますが,冬季は西風によって津軽半島に雪が積もって下北半島はそんなに積雪はないそうです.自転車で冬の東北を感じたい人にはハードルが低く行きやすいと感じました.

このあとフェリーで函館に渡ります.函館以降のことは次の記事に書きます.