もう3年も前の話になってしまいますが,冬に自転車で青森県の下北半島に行きました.単純に冬の東北は美しいイメージがあって,下北半島は最北の果てということで,大間崎を目指すことにしました.
自転車と装備はこんな感じです.
apiduraのサドルバッグのCompact11Lとdeuterの30Lのバックパックの計41Lです。サドルバッグの外側に輪行袋がつくのがすごく助かりました.タイヤはPanaracerのCrossBlasterを使用しました.
2/24にまず名古屋から太平洋フェリーで仙台へ向かいます.夏のフェリーターミナルは旅行客で混雑していますが,冬の時期は非常に閑散としていて静かでした.自転車オートバイの積み込みも自分ともうひとりだけでした.フェリーも非常にすいていて、2等船室丸々空室、なんてところもあるくらいです。あと冬なのでフェリーの展望デッキがすごく寒いです.早割を使ってB寝台利用で5,000円程度でした.
翌日仙台に到着後,東北大学サイクリング部の部室に泊めていただきました.いつもありがとうございます.
仙台に2泊し,2/27朝に青森へ向かいます.新幹線と青い森鉄道を乗り継いで野辺地駅まで輪行しました.
▲野辺地駅には北海道方面という表記がありましたが,この駅から北海道へ直通する列車はもうありません.
野辺地からむつ市に向けてR279を北上しました.ひたすら単調な道が続きます.陸奥湾の海沿いを走っているのですが、防風林と防風パネルで海は全然見えません.普段なら邪魔だと思いますが,この日は西風がすごく強く,この防風林と防風パネルがありがたかったです.海どころではありません.
▲R279 気温が1℃くらいあってやや雨っぽい雪が降った
▲大湊線の線路が国道と並走します.こちらも乗ったら気持ちいいローカル線なのでしょう
この日の夜はむつ市の赤川駅近くのB&B Muuというゲストハウスに泊まりました.シーズンじゃないこともあってこの日の宿泊客は自分ひとりでした.
翌28日
大間崎に向けてひたすら走る日.天気も最高で絶好のサイクリング日和でした(ただし向かい風).朝8時ごろの気温は1℃程度でそんなに寒くありません.フェリーが14時10分出港なので時間制限付きですが,50kmなので割と余裕ありました.
▲冬の恐山
▲積雪はほとんどありません
▲対岸の北海道までくっきり見えました
▲実現するのだろうか
12:30頃ついに大間崎に到着.終始最高の天気でした.大間崎周辺にはある程度町なのですが,全然人がいなくて静かでした.海の音とカモメの声だけが聞こえるような静かな町で,すごく魅力的でした.オフシーズンに行くことで本来の町の姿を感じることができます.
▲北海道と大間崎灯台
▲まぐろ丼(3,000円).大トロは売り切れでした.
この冬の時期の大間もすごく良いと思いました.特に冠雪した山々と津軽海峡越しの北海道.年によって変動はありますが,冬季は西風によって津軽半島に雪が積もって下北半島はそんなに積雪はないそうです.自転車で冬の東北を感じたい人にはハードルが低く行きやすいと感じました.
このあとフェリーで函館に渡ります.函館以降のことは次の記事に書きます.