saddleの記録

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自転車に乗ってどこかに行った記録やその他いろんな記録を残します

コミケに始発で行けるお得な物件をPythonを使って探そう #0

いまは年度末の引っ越しシーズンですが,コミケに真剣なオタクにとっては「コミケに始発で行ける」というのは引越における重要なファクターです。今回,Pythonを使ってコミケに始発で行けるお得な物件を機械的に探してみました。

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6:00でこの人の量(C97)

バックグラウンド

背景としては,大きく2つ

  • 最近会社でPythonを使い始めそうな雰囲気があるので,家でまずPythonを触ってみようと思い立ったこと
  • 自分の引越が近いこと

自分の会社はゴリゴリの機械系メーカーなのでIT技術とはほど遠い人材が多いです。VBAは使える人がそこそこいるけど,Pythonはほとんどいない,といった状況です。最近会社で開発しているツールにPythonを導入しだしているので,個人的に始めてみようと思いました。

題材探しをしている中で以下の記事を見つけ,見よう見まねで始めてみました。

www.analyze-world.com

 

ちなみにPythonの環境を整えたのは2019年11月なので,まだPython歴5か月程度です。

コミケの始発については以下の記事を参考にしてください。

https://azumichannel.com/comike-sihatu-saisoku-1/

 

物件探しプロセス

おおまかなプロセスとしては以下の通りです

  1. WebスクレイピングでSuumoから物件情報を取得する
  2. WebスクレイピングでYahoo乗り換えから国際展示場(有明)に始発で到着できる駅を取得する
  3. 物件情報から始発で行ける駅でフィルタをかけて,賃料の安い駅を特定する
  4. 非優越ソートで賃料の安い駅付近のお得な物件を見つける

1に関してはすでにやっている人がいるので,それを参考にしつつ,自分が使いやすいように機能を加えました。

2は,ひたすら繰り返しYahoo乗り換え検索で時間を調べて,時刻を取得します。

3は始発で行ける駅の中で最も賃料相場が安い駅を特定します。

4はいまいち方法を確立できていないのですが,非優越ソートまたは機械学習?を使ってお得な物件を見つけてみます。

賃料相場は以下のように箱ひげ図で見ることにしました。

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江東区の1Kの駅別賃料相場(箱ひげ図)

当たり前ですが,ビッグサイトに近いエリアは賃料相場が高いことがわかります。14~15万円/月の賃料を払える能力は自分にはありません。

 

物件探しについて全4+1記事でまとめるつもりです。現時点で3までできています。4まで行くかどうかは時間と気力次第。

国道339号線 龍泊ラインを走る

自転車ツアラーやロードバイクホビーライダーだと「好きな国道はどこか」という話題になることがあると思います。そんなとき,なんと答えますか

1号線や7号線のような景色が良いところがある幹線国道,425号線や439号線のような有名な酷道を答える人が多い印象です。そもそも好きな道はあるけど国道の番号なんて覚えてないよという人が大半ですが。

自分の一番好きな国道は国道339号線です。そこそこ走ってる人でもどこだよって言われることが多いです。その手に詳しい人だと階段国道が連想されると思います。

今回はこの国道339号線を実際に走ったレポートとともに紹介します。

国道339号線とは

Wikipediaには以下のように書かれています。

青森県弘前市から津軽平野を北上して五所川原市を経由し、津軽半島北端の津軽海峡に至る延長約127キロメートル (km) の一般国道の路線で、主な通過地は、南津軽郡藤崎町北津軽郡板柳町、鶴田町、五所川原市中泊町大字中里、同町大字小泊である。津軽半島の中央部を南北に縦断する道路で、半島北部は日本海側に道路が沿っており、龍飛崎と小泊を結ぶ区間は通称「竜泊ライン(たつどまりライン)」とよばれる。東津軽郡外ヶ浜町龍飛の龍飛岬附近に、階段と歩道で構成された車両通行不能区間があり、「階段国道」の名で特に知られる[1][2]。

国道339号 - Wikipedia

もっと有名なのは階段国道です。また龍飛岬に行く人がおそらく必ず走る道です。

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階段国道 荷物積載した自転車ではキツいと判断

ツーリングでわざわざ通るようなところではないので,走ったことがある人は少ないかと思います。北海道に向かうサイクリング部員はだいたい青森か八戸からフェリーに乗るか,下北半島を走って大間を目指します。龍飛岬を目指す人でもアクセスしやすい東岸から行く人が多いです。

しかし,ダイナミックな道路と景色は津軽半島西岸にありました。

龍泊ライン

走ったのは2016年夏です。横手,由利本荘市大潟村深浦町を経由して五所川原市から龍飛を目指したツーリングで走りました。実際には十三湖までひとつ西側の県道12号を走ったので,国道339号線で走ったのはそれより北から外ヶ浜町三厩までです。

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十三湖

県道12号は車も少なく道もそこそこ広く走りやすかったです。

十三湖を過ぎると国道339号線は海沿い,というか海にへばりつくような道になります。

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▲海沿い国道でもここまで海の際にある国道はなかなかない

中泊町の小泊地区では美味しい海鮮料理が安く食べられます。自分は「小泊おさかな海岸」というところで食べました。

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▲ボリュームも十分

 この小泊地区を過ぎるといよいよ本番,民家もなくなり壮大な自然を感じることができます。

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▲青と緑のコントラストが個人的にすごく好き

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▲文字通り道がへばりついている

龍飛岬に近づいてくると,断崖絶壁すぎて海沿いに道路が建設できなかったのか,山を登り始めます。この登りはかなりきついですが,ところどころ登りながら日本海を望むことができます。

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道路のピークは眺瞰台というところで,ここからの眺めも格別です。こんなに海が近いのに標高が500m近くあります。

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▲龍飛岬と津軽海峡,その先の北海道まで

ここまで山と海が融合した景色は初めてだったので,非常に感動した記憶があります。なお,冬季はこの区間(龍飛岬から小泊地区まで)は通行止めです。

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▲北海道を見ながら龍飛岬へ下る

前を走るローディーは龍泊ラインを一緒に走った人です。最後の眺瞰台への登りがキツすぎて一緒に押してました。

龍飛岬と青函トンネル記念館

龍泊ラインは車も人も全然いませんが,龍飛岬まで来ると人がそこそこ多くなります。この岬の直下を青函トンネルが貫いています。また,青函トンネルの工事の基地でもあったため,記念館があります。青函トンネルの建設経緯、工法や津軽海峡の地質など学ぶことができます。実際のトンネルの大きさも展示で体感できます。

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この青函トンネル記念館,できてからかなりの年月が経っています。青函トンネル紹介ビデオに出てくるモグラのキャラクターのおじいさん,お父さん,子供がいるんですが,そのモグラのキャラクターの子供がビデオ内で国鉄民営化を見たことがあると言っていたので,自分より年上でした。そろそろビデオを作り直したほうがいいんじゃないでしょうか。

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青函トンネルは34名もの犠牲の上に完成した

国道の終点と青函トンネル入口

 国道の終点は外ヶ浜町三厩という地区にあります。この三厩はかつて青函トンネルができる前,北海道に渡るフェリーが出ていました。そのため,ところどころその遺構が残っており,雰囲気があります。そういうかつて栄えた跡が個人的に好きです。

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▲突然この看板を境に国道280号線になる

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▲かつて三厩と北海道の福島町を結んでいた東日本フェリー

こういった看板が錆びついても残っていたのがすごい印象的でした。この三厩福島航路が残っていたら,道南エリア松前のあたりのツーリングの幅が広がったのかと思います。

この近くに青函トンネルの入口があります。公共交通機関での到達は困難です。バイパスからさらに白道を行ったところにあります。

 広場は最近整備されたのかきれいでした。青函トンネル入口は自転車ツーリングでは行くのに労力がかからない反面,ちょっと話のネタになるので是非。

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▲トンネルから列車が出る直前にトンネル坑口に雲ができる

 

以上,国道339号線のレポートでした。津軽半島西海岸,すごく良いので是非行ってみてください。個人的に青森県が好きなので,今後も自転車で走って開拓しようと思います。

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BIKE24でTHULEの車載サイクルキャリアを買った

この度自動車を購入するにあたって,せっかくなので車載サイクルキャリアを購入しようと思いました。やはり有名で評価も高いのがTHULEです。

www.thule.com

基本的にルーフにサイクルキャリアを搭載するには

  • 車種別KIT
  • フット
  • バー
  • サイクルキャリア本体

の4点セットが必要です。自分の車にはどのKITとフットが合うのかはTHULEのHPで確認できます。しかし,これら定価で買うとめちゃめちゃ高いんです。なので,なんとかして安く手に入れたいと思い,まわりのユーザーに聞いてみました。

CRCでトータル5万円くらいで揃えたという人がいたので,CRCを見てみたらもう取り扱いをしていないらしい。どうやら2017年の夏くらいに爆安で売り出してそれっきりみたいです。

Amazonとか楽天で出てくる国内代理店はサイクルキャリア本体だけで2.5万くらいで高め。

海外通販だと2018年夏時点でBikeinnが最安でした。しかし,日本への送料で2万円くらい取られるっぽくて結局高い。そこで見つけたのがBIKE24です。

BIKE24はフットとKITは扱っていないようだったので,サイクルキャリア本体Proride 598とWingbar969を注文しました。

www.bike24.com

www.bike24.com

Proride2つとWingbar1pair,送料梱包料60ユーロを含めて339,54ユーロでした。日本円にして45,000円くらいです。

フットのRapid754はヤフオクで中古で8,000円,KITの1455はAmazonで6000円くらいで買いました。

つまりトータルで6万円くらいで揃えることができました。

届くまでのプロセスはこんな感じ。

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9/5に注文して,9/7に発送,それから10日後に届きました。国際交換局あたりのトラッキングが全くないので不安になるところもありましたが,どっかいってしまうこともなく無事に届きました。BIKE24は初めて利用しましたが,WiggleやCycling Expressに敵わないにしても海外通販では優良なほうではないでしょうか。

取り付け説明書は文字が非常に少なく,基本絵で示されています。ハサミやメジャーを使用しました。2人で作業して約1時間かかりました。取り付け後自転車を載せて家の周りを試しに走り,問題がないことを確認しました。

現時点でも特に異常はなく使えています。フレームサイズによってはボトルゲージが干渉して載せられないということもありました。(ボトルゲージを外して対応した)

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2023.08.02追記

車の買い替えを検討中なので、バーとか使いまわせないかなと適合を調べていたのですが、意外と使いまわせないですね。さらにThuleのHPの車種別適合表からストリームが消えていました。

Thuleの車種別適合表は、基本的に生産中の最新の車種しか表示されないようです。中古車を買って取り付けたい場合などは使えないので、阿部商会の車種別適合表が便利です。ただし、ここにも全部載っているわけではないようです。

車種別適応表 | スーリー輸入代理店阿部商会公式サイト

谷川屋のサイトにも適合表があります。

THULEスーリーベースキャリア適合検索(適応表)最新版でクルマにあった車種別セットを

 

【フィンランド自転車ツーリング】8, 9日目 サンタクロースエクスプレス乗車記・ヘルシンキを自転車で走る

前の記事からだいぶ間が空いてしまいましたが,フィンランド自転車ツーリングの最後の記事です。

 サンタクロースエクスプレス

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▲InterCity274が正式な列車名 

 サンタクロースエクスプレスとはヘルシンキとRovaniemiの間を結ぶ夜行列車です。およそ東京から大阪までの距離を約12時間かけて走ります。1日2往復でRovaniemi発は18時と21時となっており,利用しやすい時間に走っています。

チケットはVRのホームページで買えますが,寝台はPCからでないと買えません。というのも,寝台券を購入するときに座席を選ぶのですが,その選ぶ画面がスマートフォンでは動作しませんでした。

座席の種類は大きく分けて普通の座席,個室座席,寝台相部屋,寝台個室です。シャワーやトイレつき個室もあります。その順番に値段も高くなります。自分は寝台個室で23,000円くらいでした。日本のB寝台と同じくらいです。

普通座席の様子も見ましたが,さながらムーンライトながらのようで観光利用にはおすすめしません。

チケットを買うと登録したメールアドレスにQRコードが送られてきます。それを車掌さんに見せればOKです。他の日本人ツアー客はみんな予約画面を印刷してきていて,日本の紙媒体文化を垣間見ました。

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▲個室寝台

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▲タオルやお水のサービスもあります

編成が長い上,自転車を載せる車両がどこだかわからないので,入線時はしっかりとホームで自転車にまたがり,入ってくる列車の自転車マークを探してそれに向かって走ります。予約した寝台が自転車車両と遠いと延々列車内を歩くことになります。予約時に決済直前の画面で自転車を載せる車両が何号車かがわかるので,そこで一旦キャンセルして近い車両に予約しなおすというテクニックを帰国してから見つけました。

食堂車もあり,特に何も買わずに乗っても大丈夫ですが,割と混んでいます。

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売店

田舎の線形のいい線路では200km/h以上で走るので,12時間はどう考えてもかかりません。いろんな駅で時間調整を行っていました。ヘルシンキ駅3kmくらい手前の操車場の待避線で,45分くらい止まっていたのにはビックリしました。それでも定時で到着です。

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ヘルシンキ駅到着

動力集中方式(機関車と客車)で走るので,騒音や振動もなく快適でした。

8, 9日目 自転車でヘルシンキ散策

結論から言うと,冬のヘルシンキは自転車に乗るのには適していません。 

ヘルシンキで2日間自転車で散策する予定でしたが,1日目でこれに気付き2日目は自転車を捨てて観光してました。

石畳+凍結という高難易度の路面,踏み荒らされて凸凹に凍った路肩や歩道,充実したトラム網といった理由から,自転車に乗る必要がありませんでした。たいていのスポットはトラムで行けます。郊外は地下鉄+バスで行けます。市内のほとんどの交通機関に乗れるフリーパスがすごく安いのでおすすめです。

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▲フリーパスはアプリをダウンロード→クレジットカードを登録→購入で終わり。時間制のフリーパスなので使い勝手が良い。

というわけで行った観光地をいくつか紹介します。

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スオメンリンナの要塞

戦争で実際に使われていた要塞です。アニメ ブレイブウィッチーズの舞台となっています。要塞までは渡船で行けます。渡船は当然のように砕氷船です。

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▲船によって砕かれた氷が浮いている

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▲デザイン美術館

フィンランドはデザインの国で有名なので行ってみました。デザインの考え方や歴史について学ぶことができます。英語でも説明が書かれているので理解できます。

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フラットデザインの考え方

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▲Löyly Helsinki

観光客向け公衆サウナです。というか普通にインターネットで調べてもこういう観光客向けしかヒットしません。男女共同で水着を着て入るタイプのサウナです。ビールも飲めるし,水風呂と称して凍結した海にも入れます。

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▲更衣室入口

フィンランドサウナを調べるにあたり,コミケでこちらのサークルの同人誌を購入して参考にさせていただきました。実際にいろんなヘルシンキのサウナに行ってレポートをしています。インターネットではヒットしにくい公衆サウナもレポートされているのでぜひ。

curry-sauna.hatenablog.com

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HJKヘルシンキの公式ショップ

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▲海は凍結して公園のようになっており,市民の憩いの場になっていた

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▲そこらじゅうにトラムが走っている

いろいろな行先のトラムが同じ線路を走っているので,例えば東京メトロとかで迷ってしまう人にはつらいかもしれない。

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▲トラムの路線図

他にも観光スポットには行きましたが,そういうことはガイドブックのほうが参考になると思うので書きません。

ヘルシンキ Vantaa空港から同じくfinnairでセントレアへ帰りました。帰りの飛行機輪行はペダルを外しませんでしたが,特にトラブルはありませんでした。空港のカウンターでこんなソフトな梱包では預かれない的なことを言われましたが,往きはこれで預けたと言ったら預かってもらえました。

Vantaa空港は保安検査通過後のほうが,ショップが充実しているのでさっさと保安検査場を通過するのをお勧めします。

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以上でフィンランド自転車ツーリングは完結です。治安もいいしなにより冬は空気が気持ちいいのでぜひ冬のフィンランドへ自転車で行ってみてください。

【フィンランド自転車ツーリング】6, 7日目 Rovaniemiと北極圏

 

 

6日目 OuluからRovaniemiへ

楽しかったOuluをあとにして鉄道でさらに北のMuurolaへ輪行しました。この列車は自転車のラックがなくて,よくわからなくて通路に自転車を放置してました。降りるときに置いていた場所に自転車がなくてめちゃめちゃ焦り,車掌室に行って聞いてみたら荷物車に移されていました。このときは死ぬほど焦りました。

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▲荷物車

降りるときは自転車を横の搬入口から降ろし,自分もそのまま飛び降りました。(搬入口がすごく高くてホームがすごく低かった)

Muurola駅は無人駅で降りたのは自分だけでした。

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▲Muurola駅 人影は皆無

ここから30㎞くらい走ってRovaniemiをめざします。案の定幹線道路のE75は車が多く走りづらかったので,Route933経由でRoute926を走りました。

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▲ちょっとした住宅地への生活道路

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▲Valajaskoskiというダムの上

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ダム湖を突っ切るRoute926 もちろん全面凍結

Rovaniemiの町にはKemi川が真ん中を貫いており,もちろんその川は凍結しているので橋を使わずとも川の対岸へ渡ることができました。町の人がウォーキングやカントリースキーをしており,広大な公園と化していました。30Cのスパイクタイヤでは細すぎてほとんど走れませんでしたので,太いタイヤで来ることをおすすめします。

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▲一応それっぽいルートは示されているが,轍でわかるようにショートカットしている人が多い

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▲冬季に凍結した川の上を通行できるルート。ルート外も通行できるが,氷が薄いところもあるので様子見が必要。

Rovaniemiではフィンランドの森林について学べるPilke Science Centreと北極圏の人々の生活や文化について学べるArktikumへ行きました。博物館好きの自分的には非常におもしろいところでした。特にArktikumは展示物がとても多くて,長い時間いても飽きなかったです。

Pilke Science Centre

https://www.tiedekeskus-pilke.fi/en/

Arktikum

http://www.arktikum.fi/

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▲Pilke Science Centreに展示してあった森林伐採重機。初めて見た。

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▲Arktikumの展示。白夜や極夜の原理がわかる模型がよかったので,小学校の理科の教材に欲しい。

この日の晩御飯はトナカイ肉バーガーを食べました。Rovaniemiは一大観光地でどこで食べても高いので,それは割り切らないといけません。トナカイ肉はとくにクセもなくて,なんか食感が違うパティって感じでした。美味しかったのでおすすめです。

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▲トナカイ肉バーガー

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▲なぜか寿司の暖簾がかかっていた。どのように入手したのか。

お店は以下に紹介しておきます。

 この日泊まったのはHostel Café Kotiというところで,Rovaniemiでは比較的安価なユースでした。相部屋が日本人の学生グループで,久々に日本語を聞きました(会話はしてない)。

7日目 Rovaniemi周遊と北極圏到達

Rovaniemiから少し北に行ったところにある北極圏を目指しました。宿から7kmくらいいで30分もあれば着きます。

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▲凍結したケミ川でスノーモービルで遊ぶガイドとツアー客

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▲歩道は圧雪されておらず30Cでは走るのが難しい

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▲Arctic Circle ここから先は北極圏

ここにはSanta Claus Villageという観光施設があり,朝から賑わっていました。日本人も何人か見かけたくらいには有名です。

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▲サンタさんに会えるらしい(自分は会ってない)

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▲北極圏のラインを跨げる

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▲サンタさん宛の手紙が届くのはここのPost Office。どうやらレプリカではなく本物のエアメールが届いているみたい。

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▲付近の林道に入ってみたが針葉樹林の景色が一切変わらず,GPSの精度がよくないので遭難の危険を感じ撤退。

Rovaniemiに戻って適当に街を散策しました。

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▲Rovaniemi ChurchDSC06832

▲夜のケミ川

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▲NAKAMURAという自転車メーカーを発見。

Rovaniemiは観光産業で成り立っているせいで,あまり地元の人って感じの人がわかりませんでした。地元の人の生活感を知るにはOuluのほうがよかったなという感想です。

ちなみにオーロラは見ることができませんでした。街中は光害で見にくいうえ,天候+太陽風の条件が完全に揃わないと見られないので,本当に見たいならば数日は滞在しないといけないと思います。

この日の夜はサンタクロースエクスプレスという寝台特急に乗って,ヘルシンキを目指します。

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旅も終盤です

次は寝台特急の乗車記とヘルシンキ周遊です。

【フィンランド自転車ツーリング】4,5日目 Oulu周遊,Ice Road

2018年2月22日から3月4日まで,自転車で真冬のフィンランドを走ってきました.備忘録も兼ねてその記録をまとめます.前記事の続きになります.

saddlenreport.hatenablog.jp

写真はこちらにまとめてあります.

flic.kr

 

Ouluについて

 Ouluという町は,フィンランドのほぼ南北中央に位置し,ボスニア湾に面する町です。今回のツーリングで非常に印象的な町だったので,特別に取り上げてみました。一応フィンランド北部最大の都市という位置づけで,人口は14万人です。フィンランドはひとつひとつの都市規模が日本に比べて小さいです。

かの有名?なエアギター世界選手権が開かれる町です。

 このOuluという町が,自然と調和した素晴らしい町に感じました。

4日目 ParkanoからOuluへ鉄道移動

 Parkanoのホテルを出発し,輪行のためにParkano駅へ向かいました。市街地から8kmも離れたところに駅があり,そして無人駅です。この町はどうやら鉄道ではなく道路を中心に町が形成されたようです。

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 ▲Parkano駅へ向かう道。これでRoute4ケタ。右側は貨物鉄道用の線路で冬季は使用されていない模様。

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▲Parkano駅。このように自転車でホームまで入っていける。

ParkanoからSeinäjokiで乗り換えをしてOuluへ向かいました。自転車はそのまま載せられます。フィンランドの交通事情は別の記事で詳しく紹介しようと思います。

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▲ステムとハンドルで引っかけるので,その周辺にアクセサリーがついているとうまく載せられない。奥にあるのはスノーキックボードで,別に自転車専用のスペースというわけではない。

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▲Ouluに到着。およそ5時間(Seinäjokiでの乗り換えが1時間半)

Oulu街中ポタリング

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▲Oulu駅前。右の地下通路みたいなのが駅の入口で,左のモダンな建物が駅舎。

気温はお昼で-10℃くらい。駅前でも非常に静かです。この町は他の町に比べて歩道がしっかり整備されている印象でした。自転車は車道ではなく歩道を走るように街や道路が設計されているようです。そのため,多くの人が散歩をしたり,自転車に乗っていたりしました。この雰囲気が個人的に非常に気に入りました。

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▲雪道だろうが関係なくママチャリが走っています。この国の人のバイクコントロールは非常にレベルが高い。ランニングしている人だっています。

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▲川の凍結した部分で釣りをしている人たち。危険そうに見えるが,地元の人たちにはどのへんまでいくと氷を突き破るかのノウハウがあるのだろうか。

川の岸付近や湾になっている部分は凍っており,そのうえで釣りをしたり犬の散歩をしたり,そり遊びをしている人たちがいました。このように,アクティビティが豊富な町でした。

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▲夕方のOulu中心街

この日の晩御飯は先輩の勧めでケバブ屋に行きました。摂取可能カロリー対値段が非常に高く,立ち位置が二郎に近いということだそうです。行ったお店はトルコ人が経営しているっぽくて,トルコ本場より値段は高いようです。お店はこちら

 

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▲カロリーの塊みたいなケバブ。たしか10ユーロくらい。二郎の小を普段から平気でおいしく完食できる自分でも完食できなかった。

帰りにK Supermarketでよくわからない飲み物を買ってみました。

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▲緑茶の風味がするが,なんとも言い難い味

泊まったホテルのサウナで,ホテルの従業員の方とお話ができました。自転車ツーリングするならノルウェーがおすすめだよ,と言われました。話をしていたら平気で30分くらいサウナに入ってました。

5日目 Route816 Ice Roadへ

 OuluからHailuoto島へRoute816という道がのびています。よく見ると海上道路になっており,ここは冬になると海が凍結して道になるという情報を得て実際に行ってみました。

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▲Route816

上の写真のように歩道がかなり広く,自転車は歩道を走るように道路が設計されています。

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▲Route816のOulu側の突端

Oulu市街地から片道25kmくらいで突端に到達しました。ここはOulunsalon lauttarantaといってフェリー乗り場になっています。どうやらRoute816の正規ルートはフェリーのようで,この道がそのままフェリー甲板につながるようになっています。

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▲フェリーは氷を砕いた軌道のようになっている。数台の車が乗って出港していった。

では,Ice Roadはどこなんだ?ということで付近を探してみたらありました。

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▲Ice Roadの入口。英訳するとIce Road Not in useなんだが…

 IceRoad入口は非常にわかりづらいので示しておきます。道沿いにはなにも標識などはありません。

IceRoadは意外と路面凹凸が激しく,30Cのスパイクタイヤではかなり走りづらかったです。もともと島まで行って帰ってくる予定でしたが,3割くらいのところで引き返してきました。車もそこそこ走っており,遭難するようなことはなさそうです。ここでは久しぶりに「無音」の環境を体感することができました。風もなにもなく,音がなにもないこの空気が個人的に非常に好きです。冬の夜の美ヶ原以来の体験でした。

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▲入口から3kmくらいのところ。律儀に歩道まで整備されている。奥に見えるのがHailuoto島。

歩道で数十分くらいぼーっとしてOuluへ戻りました。それでもまだ14時だったので,市内をちょっと巡ってみました。

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▲Oulu市内の遊歩道。雪だろうが当然のように自転車が走っている。一度サイクルジャージを着てディスクロードに乗った男性とすれ違った。-15℃でもサイクルジャージで走れるインナーが気になる。

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▲基本的に自転車は歩道を走る。車道を走るように街が設計されておらず,むしろ歩道のほうが走りやすい。

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▲自然と調和したきれいな街だった

Ouluにはこの日も泊まりました。この2日間でOuluという町が大好きになりました。軽装でMTBとか持ってきてふらふらするだけでも十分満足できそうな気がしました。おすすめです。

翌日は輪行でさらに北上しました。これはまた次の記事で書きます。

 

【フィンランド自転車ツーリング】2,3日目 Hämeenlinna~Tampere~Parkano

2018年2月22日から3月4日まで,自転車で真冬のフィンランドを走ってきました.備忘録も兼ねてその記録をまとめます.前記事の続きになります.

saddlenreport.hatenablog.jp

 

写真はこちらにまとめてあります.

flic.kr

2日目 Hämeenlinna→Tampere 80km

Hämeenlinnaは小さな町なので,数km走れば豊かな自然が広がります。

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▲町から数km走れば民家はなくなる

気温は-20℃くらい。もちろん道路は凍結しているので,スパイクタイヤが威力を発揮しました。

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▲いわゆる青看。Tampereまで71km(フィンランドの標識はすべてkm標記)

道中にあったパロラ戦車博物館に寄りました。ここは主にフィンランドで活躍した戦車が展示してあり,いくつかの戦車には実際に乗ることができます。某ガルパンで登場したBT-42が世界で唯一見られるということで,日本で有名になりました。各戦車の説明はフィンランド語,スウェーデン語,ロシア語,英語の4か国語で書かれており,少なからずインバウンドも意識しているようです。自分が行った時間(朝10時)は観光客と見られるのは自分ひとりだけで,あとは近所のおじいさんやおばあさんが併設の喫茶店で談笑していました。自分もちょっと加わって博物館のことについて聞いてみたりしました。冬季は営業時間が短いので注意が必要です。ホームページは以下

http://www.panssarimuseo.fi/

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▲以前は雨ざらしだったらしいが,寄付金が集まり屋根がついたそうです。BT-42は奥のほうにあり,自分が行ったときは近くで見ることができなかった。

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▲自分が行った日の翌日がこの博物館のフェスティバルの予定らしく,その準備で実際に戦車が動くところを近くで見ることができた。1年に1回限りらしいのでかなり運がよかった。

Tampereまでの道は,日本でのツーリングと同じセオリーでできるだけ幹線道路を外れるようにして走りました。フィンランドではRoute No.の桁数が減るほど幹線道路扱いになり,2ケタだとだいぶ大きな幹線道路となっていました。パロラからはRoute130を走りました。

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▲Rauttunselkäという湖を貫くRoute130

交通量が少なく,路面もドライで非常に走りやすかった。アップダウンは割と多いが,斜度が5%を超えることは滅多になく,標高も200mを超えることはなかったです。Tampereに近づくにつれて交通量が増えて,排気ガスが少し辛かったです。

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フィンランドで見たすべての湖が凍結していました。きっとファットバイクや太いタイヤをはいたMTBで来ると活動の幅が広がると思います。

凍結した湖では,地元の人たちが穴をあけて釣りをしたり,クロスカントリースキーをしたりしていました。きっとフィンランド人にとってはひとつのアクティビティの場という認識なのでしょう。

Tampereという町はフィンランドの中では大きい部類に入る町です。この町ではDream Hostel Tampereというユースホステルで泊まりました。ここでも交渉したら自転車を屋内保管させてくれました。

Edullinen hotelli ja hostelli - Dream Hostelli ja Hotelli, Tampere »

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フィンランドのスーパーはS MarketとK Marketの2つがメジャーで,補給を買うならその2つのスーパーが良い。たいていの町ならどちらかは必ずある。K Marketのほうが若干安い。どちらもクレジットカードが使えます。

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自動販売機でもクレジットカードが使用可能。基本キャッシュが不要。

フィンランドは非常に治安が良く,夜出歩いてもなにも問題ありませんでした。毎日夜は町を散歩していました。

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▲Tampere駅の地下通路

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▲Tampereで見つけたEast Asia Market。味付け海苔とかコアラのマーチとかが売っていた。長期で日本食が食べたくなったら便利かもしれない。

 3日目 Tampere→Parkano 86km

3日目はE12を走ってParkanoという町をめざします。なんとこの間,駅はなくバス停もないというリタイアが許されないエリアでした。Tampere以北はいよいよ田舎で,駅も数十km間隔になります。メカトラが起きたら起きてから考えればいいというスタンスで走ってました。

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▲RouteE12。幹線道路なだけあって交通量が多い。日本でいうと一桁国道にあたるくらい。

正直このルートを選んだのは失敗でした。想像より交通量が多く,走りづらかったです。3ケタ以上のRouteを選ぶのが吉だと思います。4ケタまで行くと除雪がしっかりしていない可能性があります。

また,小さな丘が無数にあるのでアップダウンが続きます。斜度が5%に満たないものですが,ここまで続くと最後のほうはキツかったです。

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▲スーパーで興味本位で買ってみたパンのようなもの。色的にチョコレート味かと思ったら全然違った。全く口に合わなかったので廃棄。

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▲こんな風景が永遠と続く。

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▲「ここで町は終わりです」の標識(たぶん)。ようはこの先数十kmなにもないから注意しろという喚起で,自転車ツアラー的にはありがたい標識。

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▲凍結した湖。よく見ると奥のほうでカントリースキーをしている人たちがいる。また,お昼の12時だが影が長い,つまり一日中太陽が低い。

86㎞の行程を15時くらいに終わらせ,Parkanoという町に着きました。この町は非常に小さく,全然人もいなければお店も多くありません。日本でいうと北海道の中標津や厚岸くらいの規模。宿はHotelli Pestiというところにとりましたが,到着しても宿が開いておらず電話して開けてもらいました。ここは事前に到着時刻を連絡したほうがいいと思います。

この日も夜に町を散策してみました。とにかく外に人がいません。

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▲HES BURGERのロードサイド店。こんな田舎でもちゃんと英語は通じた。

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▲K Supermarket。ある程度の町でもちゃんとスーパーはあって補給は買える。規模の割に客がいない。

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▲入ったらなにか買わないと出られないシステム。店によりけりで,同じスーパーの系列でもこのシステムがない店もあった。

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▲スーパーで買ってきたもの。左からグレープフルーツサワープリングルス,ファンタグレープとガラナの中間のような炭酸飲料。

 この2日間で,ツーリング装備でそんな高い強度でなくても1日に80~90kmは走れることがわかりました。逆に北部へ行くとそれくらい走らないと宿や町がないので,野宿が必要だと思います。

次の記事では,Ouluという町について書こうと思います。