saddleの記録

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自転車に乗ってどこかに行った記録やその他いろんな記録を残します

【冬北海道自転車ツーリング】5日目 北見~網走・札幌

2016/2/24~29の日程で自転車で冬の北海道をツーリングしてきました.前記事の続きになります.

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5日目 北見→網走・札幌 56km

この日は,北見からひたすら国道39号線を網走へ向けて走ります.一見ただの移動日,つまらなそうな道に感じます.実際自分もそう思っていましたが,夏と冬では景色が大きく変わり,十分に楽しむことができました.また,この日は補給にアイスクリームを導入してみました.溶けることなく,糖分を摂取することができました.走っていて体があたたまっていると,アイスを食べても意外と寒くないです.

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北見市内の国道39号.完全凍結です.

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常呂川河川敷.夏には何とも思わない河川敷が,真っ白のきれいな雪景色に.

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女満別付近

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女満別付近の国道39号.気温が-3℃と高く,路面温度はおそらくプラスなのでドライです.

パンク1度ありましたが,12時ごろなんとか最終目的地の網走に到着しました.流氷は接岸しておらず,天都山に登らないと見えないとのことでした.

網走駅から特急オホーツクで輪行して札幌に向かいます.まさかの指定席満席だったので,改札に並んで自由席になんとか座ることができました.やはり,北海道の特急は冬のほうが混雑している印象です.また,所要時間5時間超えなのに車内販売がないので,しっかり補給は買っておきましょう.なお駅横のローソンは閉店した模様です.

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▲札幌到着.古い車両なので乗り心地はいいとはいえない.

このあと,札幌に住んでいる知り合いの方と会ってすすきのでジンギスカンをごちそうになり,そのあと家に泊めていただきました.MTBに乗る知り合いの方に先導され,すすきのから7㎞程度札幌の街を走って知り合いの家まで行きましたが,これがかなりきつかったです.市街地の道路は氷などで凸凹しており,高度なバイクコントロールスキルが要求されました.ついていくのがあまりにきつすぎて,どこを走ったのか全く覚えていません.

翌日6日目は昼の飛行機で名古屋に戻りますが,札幌が大雪で道路機能がマヒしていました.

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▲札幌の朝.この渋滞が延々続いていた.

飛行機も欠航かと思われましたが,2時間遅れでなんとか飛んでくれました.

以上で冬北海道自転車ツーリングは完結です.

「悪い天気というものはなく,悪い服装があるだけだ」と言うように,装備さえしっかりすれば冬の北海道ツーリングは可能です.今回は三国峠,石北峠を中心に山間部を走りましたが,このあたりは北海道でもトップクラスで寒い地域です.ここで大丈夫なら他の地域でも大丈夫であると予想されます.吹雪などの悪天候にならなかったのが助かりましたが,そういった悪天候時には引き返す,留まる勇気も必要です.

夏の景色に飽きたら,冬の景色を求めて挑戦してみるといいと思います.それによって,また夏に行ってみたい場所が見えてくるかもしれません.

【冬北海道自転車ツーリング】4日目 層雲峡~留辺蘂・北見【石北峠】

2016/2/24~29の日程で自転車で冬の北海道をツーリングしてきました.前記事の続きになります.

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4日目 層雲峡→留辺蘂・北見 68km

層雲峡のセイコーマートの開店に合わせて起床し,イートインで朝ごはんを食べました.

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▲完全に凍った合計3Lの水を温泉の熱でとかそうとしましたが,ダメでした.引き続き3kgのおもりを積んで走ります.

DSC03756▲トンネルの中はあたたかく,かつ登りなのでウェアを脱いで調節します.

石北峠は一定量の交通量があるので,野垂れ死ぬことはおそらくないと思います.ただし,大型バスが多いので注意が必要です.

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▲道路幅は広め

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▲石北峠登頂

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▲峠の頂上は11時で-13℃

石北峠の下りは一部コーナーでロードヒーティングが効いていました.しかし,交通量が多いため,中途半端な轍があって一度落車しました.三国峠同様,峠の下りはいつも以上に神経を使います.

温根湯に到着したところで,自作スパイクタイヤのせいでパンク続きでチューブが底をついたため,西留辺蘂駅まで歩いて北見駅まで輪行しました.もともと北見まで走る予定だったのでDNFです.バッグの雪を落としてから列車に乗りましょう.車内が水浸しになります.

DSC03796▲西留辺蘂駅は無人

先に北見まで走って向かった先輩に,ホームセンターでチューブを買っておいてもらいました.かなり迷惑をかけてしまいました.

翌朝の北見の予想最低気温が-25℃となっていたため,さすがに宿をとることにしました.ヤバいラインはだいたい-20℃だと思っています.泊まったのはコンフォートホテル北見です.JR北海道の特急の車内誌のクーポンを使って,2人でおおよそ4000円でした.駅前でこの値段は破格です.

ここでホテルに泊まったことで,凍った水やタオルなどをすべて融かすことができました.そういうときのためにも,間に宿をとって泊まるのを挟むのは有用な手段といえます.

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▲ホテル内に自転車を入れさせていただきました

 

次は最後5日目網走までの記事を書きます.

【冬北海道自転車ツーリング】3日目 糠平~層雲峡【タウシュベツ橋梁・三国峠】

2016/2/24~29の日程で自転車で冬の北海道をツーリングしてきました.前記事の続きになります.

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3日目 糠平→層雲峡 63km

この日は道内最高所三国峠を越えます.朝起きたらコンタクトレンズが凍っていました.凍らせてはいけないものはしっかりシュラフの中に入れておきましょう.

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▲凍ったコンタクトレンズ.このあと融かして目に入れました

糠平以北の国道241号線はこんな感じです.

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 ▲除雪はされています

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▲五ノ沢バス停

五ノ沢というところから糠平湖へ入ることができます.結氷した糠平湖を歩いて,かの有名なタウシュベツ橋梁へ行くことができます.夏は湖に水がはっているため,これは冬だけの特権といえます(GWに行ってる人がいたので違うかもしれない).

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▲歩いて糠平湖へ向かいます

太いタイヤの自転車なら乗ったまま入っていけそうです.しかし,日本の一部のトレイルのように,なにか暗黙の了解的ななにかがあるのかもしれません.(そのへんは詳しくはありません)

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▲なんとなく道がわかるので安心です

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▲橋梁の真下までいけます

ゆっくり歩いて橋梁まで往復で2時間程度でした.最近橋が崩れかかっているらしいので,この姿ではないかもしれません.

戻って国道241号線を北上します.

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三国峠手前の橋

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▲道内最高所三国峠.かなり積雪は深いです

この時点で昼の13時,たしか気温は-13℃くらいでした.峠のカフェは当然休業中でした.三国峠は斜度が緩いため,適度なパワーでだらだら登る感じになります.適度に体が温まって走りやすい部類に入ると思います.少なくとも斜度10%越えが続く美ヶ原よりはマシだと感じました.また,体が温まった時にちょうどよく温度調整できるように,厚いウェア(スキーウェアなど)を少数枚よりも薄いウェアを複数枚着ることをおすすめします.

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▲峠を越えて上川町へ.全面凍結ダウンヒル

このあと層雲峡までひたすら下りですが,全面凍結でめちゃくちゃ寒いのでかなり精神をすり減らしました(写真もない).実はこの段階で自作スパイクタイヤのせいでパンクが連続し,チューブがなくなっていたので,バスで旭川まで買いに行くことにしました.往復で4000円程度かかりますが,翌日の石北峠越えに向けてチューブは必須です.なお,当日中に層雲峡に戻るには15:30ごろのバスに乗らないといけません.

層雲峡に戻ったのち,氷瀑まつりへ行きました.中国人観光客がたくさんいました.層雲峡に来たなら覗くだけの価値はありますが,これを目的に来るべきかどうかは微妙なところです.

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▲すべて氷でできている

晩御飯はセイコーマートで済ませて,近くにテントを張って寝ました.野宿3度目ともなると,体が慣れて眠りに入るまでが早くなりました.

 

次の記事で石北峠越えについての記録を書きます.

【冬北海道自転車ツーリング】2日目 帯広~糠平

2016/2/24~29の日程で自転車で冬の北海道をツーリングしてきました.前記事の続きになります.

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2日目 帯広→糠平 62km

朝,帯広百年記念館で目が覚めると施設の管理人の方に怒られるかと思いきや暖かいコーヒーをいただきました.かといってここでの野営が認められているわけではないので極力避けるようにしたいです.近くのセイコーマート春駒通り店で朝ごはんにカップ麺を買って店先で食べていたら,店員さんに中の事務室で食べていいよと言われて中に入れていただきました.セイコーマートはトータル100回以上利用していると思いますが,初めての経験です.廃棄用?のコーヒーとカイロもいただいてしまいました.初っ端から感謝の限りです.名古屋に帰った後お礼の手紙を送りました.帯広に行った際はぜひセイコーマート春駒通り店をご利用ください.

なお,この日の朝の気温は-14.5℃で,帯広アメダスで最低-16℃だったそうです.地元の人いわく,こんなに寒くなることはあまりないそうです.

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▲氷点下14.5℃ しっかりマイナス2ケタ表示に対応

帯広から国道241号線を北上していきます.

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▲十勝大橋 歩道もしっかり除雪されています

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▲上士幌までは雪が少なく,ノーマルタイヤでも走れそう

上士幌のセイコーマートで補給を買います.ここから層雲峡まで90㎞弱コンビニはありません.2Lの水を1人1本とおにぎりや菓子パンを購入.ここで買った500mlのお茶は数十分後には完全に凍って飲めなくなりました.

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▲上士幌より北の国道241号線.夏はあれだけ広く感じる路肩も雪で覆われて走れなくなります.

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糠平に向けて登っていきます.路面も凍結気味になってきました

14時ごろ糠平に到着しました.晴れていたので,だいぶいいペースで走ることができました.吹雪いていたりするとたぶんもっとかかります.

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ラッセルしてたどりつきました.鉄道記念館はもちろん冬季閉館中でした.

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▲山間部に入って積雪もかなり増えてきました

お風呂は糠平温泉洞窟風呂に入りました.いい温泉でした.でも湯気がこもって視界が悪いです.お風呂のあと,糠平を散策していたら大和みやげ店というお店を見つけ,ここで補給を買うことができることがわかりました.糠平で補給を買えるのは大きいと思います.

この日はひがし大雪自然館というところでテントを張って寝ました.

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▲晩御飯はセイコーマートで買ったパン.冷えて美味しくない

 

次の記事はタウシュベツ橋梁三国峠越えに関する記事を書きます.

【冬北海道自転車ツーリング】1日目 セントレア~帯広

2016/2/24-29の日程で行ってきた冬の北海道ツーリングについての記事です.

ルートは帯広→糠平→層雲峡→北見→網走で,1日60~80㎞を目安に組みました.

写真はこちらのFlickrにまとめてあるので是非ご覧ください

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1日目

セントレアからSKY MARKで新千歳空港に飛びます.オフシーズンなのでセントレアは全然人がいませんでした.

今回の飛行機輪行の対策ですが,大きく2つです.

  1. リアディレイラーを外してステーの内側にひもで縛っておきました.これは手間がほとんどかからないのでやって損はないと思います.
  2. タイヤの空気を抜いておきました.一応荷物室は与圧がかかって大丈夫なはずですが,リスクを考えてやっておきました.これは航空会社によって違うらしく,SKY MARKでは抜かなくてOK,FDAは抜くよう指示されるそうです.

この2つ以外はいつもの鉄道輪行と同じです.特に損害とかもありませんでした.また,今回の飛行機の手荷物でゴムのりを没収されてしまいました.前回はされなかったのでいけると思っていました.これを含めガス缶等の飛行機に持ち込めないものの対策は,あらかじめAmzonで到着地のコンビニに送っておくことです.やったことはありません.

定刻通り飛行機は離陸し,1時間15分程度の空の旅です.セントレア→新千歳の便は名古屋の上空を通過したのち,長野,東北の上空を飛びます.なので窓からの景色が変わり映えしておもしろいです.

DSC03408日本ガイシホール

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▲御嶽 チャオ御嶽のスキー場がわかりやすい

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▲乗鞍

上空からよさげな道を見つけることができるかもしれません.

無事に新千歳空港に到着しました.冬の北海道は悪天候によって欠航やダイバードが普通に発生するらしいので,まずは一安心です.

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新千歳空港の荷物受取場のサッポロビールの広告が個人的に好きです

ここから鉄道を乗り継ぎ帯広へ向かいます.南千歳まで出たのち,スーパーおおぞらに乗りました.あくまで印象ですが,冬の北海道の特急は夏より混んでいる気がします.もし時間が決まっているなら指定席をあらかじめ押さえておくことをオススメしますが,冬の飛行機は到着時刻が前後しやすいので何とも言えません.また,新千歳空港みどりの窓口は毎回混雑している印象です.今回自分はあらかじめ指定席を押さえておきました.

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南千歳駅の除雪作業

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スーパーおおぞら

南千歳駅からおよそ2時間で帯広駅に到着しました.帯広駅では駅構内の自由通路で輪行解除を行ったので,素手で作業しました.

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▲帯広駅前の気温計 19時で-8℃

到着後は六花亭の本店に行きました.夏の六花亭本店は無数のチャリ部を含む大学生でごった返していますが,この時期は非常に静かでした.仕事帰りであろうOLや学校帰りの女子高生がスイーツを買って持ち帰っている姿を見て,これが本来の六花亭という気持ちになりました.

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サクサクパイ 文字通りここでしか食べられない賞味期限が3時間のスイーツ.最近は札幌の六花亭でも食べられるようになったそうです.

このあと,駅前の豚丼ぱんちょうで晩御飯を食べました.ちょうど国立大学2次試験前夜だったので,帯広畜産大の受験生が大勢いました.帯広の豚丼はここを標準として,美味しいかまずいかを判断されることが多いです.

このあと,修士の中間発表を終えて1本あとの飛行機できた先輩と合流しました.

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▲自分の装備(Cinelli Gazetta della strada 2012モデル)

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▲先輩の装備(Jamis Durango1.0)

合流後,今夜の野営地へ向かいました.とりあえず,冬の北海道の野宿がどんな感じかを確かめる意味合いも兼ねて,初日から野宿です.帯広百年記念館という施設の軒先にテントを1張張って2人で寝ました.でも,寒すぎてほとんど寝られませんでした.カイロを足元に入れるなりしておけばよかったと今は思います.

次は2日目3日目実際の走行についての記事です.

【冬北海道自転車ツーリング】準備・計画編その2 スパイクタイヤ自作

冬の北海道ツーリングに向けてスパイクタイヤを自作しました.それに関する記録を残します.

《製作背景》

北海道に限らず,冬に雪国をツーリングするとなると道路の凍結が心配されます.しかし雪国の道路がすべて凍結しているというわけではなく,圧雪路の場合はブロックタイヤでも十分走ることができます.しかし,北海道は全域において凍結路が予想されるため,スパイクタイヤが必要になってきます.

スパイクタイヤは,安くてもペアで1.2万,高いとペアで3万円を超えたりします.また,入手性が低い傾向にあり,雪が降らない地域に住む人は通販に頼らざるを得ません.そして金額的に学生にとっては大きな買い物であり,ここにひとつの冬の北海道ツーリングに対する障壁が存在します.

そこで,スパイクタイヤを身近なもので自作して使用できることを立証できれば,この障壁を取り除くことができ,より多くの人が冬の北海道をはじめ,北国ツーリングに取り掛かりやすくなると考え,人柱となることにしました.

《製作方法》

材料は次に示す通りです.

タイヤ:Panaracer Cross Blaster

31Cとかいう中途半端なサイズです.1本3,000円程度で入手できます.

 

 

ネジ:トラス頭タッピングねじ 寸法3X6

チューブを少しでも傷つけないような,トラス頭を選びました.サイズはブロックタイヤのノブの厚さ+2mm程度を目安に購入しました.

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▲イメージ

保護テープ:床のキズ防止テープ

チューブからネジの頭を保護するためのものです.

 

seiei 床のキズ防止テープ

seiei 床のキズ防止テープ

 

 道具:キリ

タイヤのノブにネジを通す穴を開ける用

《製作方法》

まず,ブロックタイヤのノブにキリで穴を開けます.貫通さえしてしまえばOKです.

穴を開けたらタイヤの裏からネジを打っていきます.果てしない作業ですが頑張りました.

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▲表から

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▲裏から

どの程度の間隔でうつかは既製品を参考にしました.また,タイヤのセンターのノブに打つものと打たないものの2パターン製作しました.

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▲センターにうたないパターン

打ち終わったらテープを適当な大きさに切ってひとつひとつ貼っていきます.これも果てしない作業

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▲テープは正方形くらいでちょうどいい

これで完成です.あとはチューブを入れて実際にリムにはめてみます

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スパイクタイヤになりました

一番の失敗は,性能試験を全くせずに北海道で実戦登用したことです.

《パフォーマンス》

・凍結路上の走行

全く問題ありません.しっかり路面に刺さって滑ることはありませんでした.落車は7日間で1回のみです.2パターンのタイヤともに大丈夫でした.

・ネジの摩耗

ネジは確かに摩耗していきましたが,1日平均60㎞を4日こなしても,凍結路上での性能が落ちることはありませんでした.むしろ最初が尖りすぎなので,ちょうどいいくらいになったという印象です.

・チューブの保護

これは完全にダメでした.4日間でチューブを8本消費しました.フル積載しているタイヤを中心に,前半は1日1回,後半は1日3回ペースでパンクしました.

パンクをするとチューブにネジの数だけ無数の穴があくので,修復が不可能となります.コスパが非常に悪いです.

4日目は,コンビニでガムテープを買ってタイヤの裏側に3重に貼りましたが,効果は見られませんでした.

《結論》

ツーリングにこの方法の自作スパイクタイヤは使用不能.結局スパイクタイヤを買うよりお金がかかりました.またひとつ知見を得ました.

ただし,改善点としてキズ防止テープの代わりに家具固定用のゲルを使用したらいけるんじゃないかと思いました.誰か検証して報告してくれるとうれしいです.

今回はフル積載のツーリングに使用しましたが,そんなに負荷がかからない街乗りには使用できるのか,それについても検証が必要です.

《その後》

シュワルベのウィンターを購入しました.非常に良いパフォーマンスを発揮しています.

スパイクタイヤとなったCrossBlasterはネジをすべて引っこ抜いて,ブロックタイヤとして,グラベルの走行やシクロクロスに使用しています.ノブに穴が開いていますが,非常に小さいので問題なさそうです.

 

次は実際のツーリング記録を記事にします.

 

【冬北海道自転車ツーリング】準備・計画編その1

2016年の2月下旬に自転車で北海道にツーリングに行きました.その記録をいくつかの記事に分けて書きます.今回は準備と計画その1です.

 

2015年12月上旬,学部4年生だった自分は研究室で卒論と実験に追われていて心身ともに疲弊しきっていました.そういうときは,正常な思考ができないのか,なぜかバカなことをやりたくなってしまう傾向にあります.

このとき,冬の北海道を野宿しながら自転車で走りたいと思いつきました.しかし,ひとりでは不安なので,部活のある先輩に夜「2月に自転車で北海道行きませんか」と誘ってみたところ「いいよ」と快諾していただきました.

それから1週間後,中部から新千歳までの往復の航空券(SKYMARK)を押さえ,北海道行きが決まりました.思い立ってから航空券押さえるまで9日程度です.行程は6泊7日です.

平日の中部-新千歳便は,早めに予約すればLCCで片道7,000円程度で済みます(雪まつりシーズンを除く).新幹線で東京に行くより安いです.これに自転車手荷物料2,000円がかかりました.SKYMARKは品目によらず重さで決まります.なのでなぜか帰りは重くなり,3,000円かかりました.

ウェアは基本以下のような感じで走りました.気温は0℃~-17℃程度

・上

モンベル ジオライン中厚手

Tシャツ

ユニクロのフリース

ユニクロのウルトラライトダウン(下り)

Columbia omni-heat

・下

モンベル ジオライン中厚手

短パン

高校のサッカー部のときのミズノのウィンドブレーカ

・靴下

モンベル アルパインモデル

・靴

モンベルの冬登山向けモデル(名前忘れました,確か廃盤)

・その他

スキー用グローブ(走り始め,下り)

秋冬用グローブ(登り)

ネックウォーマー

ニット帽

 

当時はお金がなかったので,ユニクロや持っていたもので補っていましたが,ダウンやフリース,ウィンドブレーカーはお金があるならちゃんとしたものを買ったほうが,高機能で携帯性が上がるのでいいと思います.また,グローブは自分はこれで大丈夫でしたが,先輩は自分よりいいの使っていたけど指先冷えて大変そうでした.あくまで参考にしてください.

Columbiaのomni-heatもミズノのウィンドブレーカも防水ではありませんが,低温すぎて雪が水にならないため問題ありませんでした.ただし,気温が1℃を超えてくると防水または撥水性能は必要かもしれません.

持ち物は普段のツーリング装備に加えて特筆すべきものは以下の通り

モンベルシュラフ#1

・駅前アルプス シュラフカバー

・温度計

 

最低で-17℃環境下で野宿しましたが,冬シュラフは#1でも性能不足な気がしました.初日はほとんど寝れず,2日目以降は体が慣れたのか,疲れていたのか割と眠れました.着込めば大丈夫なのかもしれません.

シュラフカバーはおそらく機能していません.不要でした.

温度計はあると楽しいです.

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↑フロントバッグにつけてそのときの気温を見れると楽しい

あればよかったものは以下の通り

・魔法瓶

・アクションカム

氷点下だとあらゆる水分が凍ります.もちろんボトルゲージに飲み物をさしておくのは不可能です.なので万が一すべての補給の水分が凍結しても大丈夫なように魔法瓶に水を入れて持っておくと安心だと思います.

アクションカムは全面凍結して光っている峠の下りとかで使えばよかったかなと思いました.

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↑保温が甘くて完全に凍った2Lの水

 

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↑実際の装備

思ったほど持ち物は普段のツーリングと変わりありませんでした.ウェアとシュラフだけ冬仕様にすればいいのかなと思います.ただし,ウェアが多いので非常にかさばります.

 

次のその2では自作スパイクタイヤについて書きます.